これとこれは同じ

極座標を使うことはあるけど、極座標を直交座標で表したことがなかったなと思ったので。

1. 直交座標と極座標の変換

お題の図

とりあえず、これを図1とする。

普通の直交座標に、

 x=0.4
 x=0.7
 y=0.3
 y=0.6

で線を引き、それによってできた四角形に色を付けてみたものである。

 

 x=X \cos Y
 y = X \sin Y

のような極座標を使うと、

となる。一応これを図2としておく。*1

 

そういえば、大文字の X Yによる直交座標と思って書くとどう見えるだろうか。
・・・と言うわけで、最初に挙げた図1を大文字の X Yで書いてみたものが

こんな図。これを図3とする。

図1を変形したものなので、シアン(水色)の線が元の直交座標における x、ライム(黄緑色)の線が yである。元々直交していたラインが歪んだことによって、四角形も変形している。

 

しかし、図2と図3は、書き方が違うだけで、同じ極座標だったはずである。さらに、図1と図2は、座標変換しただけでなので、同じものを表している。

ということは、図1・図2・図3の四角形は、ある意味「同じ」ものと言える。

 

2. 別な座標で書いてみる

同じように、図1を別な座標で書いて、直交座標に直してみる。つまり、上で言うと、極座標以外のパターンで図3に当たる図を作ってみる。

 

これを図4とする。

図4は、ローレンツ変換(の逆変換?*2)をベースに作成したものである。

ja.wikipedia.org

たぶん v=1/2としたときのグラフになっているんじゃないかと思うけど、自信が無い。

 

これを図5とする。

図5は、リンドラー座標(の逆変換?*3)をベースに作成したものである。

ja.wikipedia.org

リンドラー座標は y=xよりも上の部分を覆うことができないため、図1の左上の角 (0.4, 0.6)が図示できない。

 

 

これを図6とする。

図6は、クルスカル座標をベースに作成したものである。

ja.wikipedia.org

 x=0.4が左上の双曲線、 x=0.7が右側の双曲線となっている。*4

で、 y=0.3は、一番左の直線(傾きが急なヤツ)と一番右の直線(傾きが緩いヤツ)の二直線に分裂している。同様に、 y=0.6は、左から二番目、右から二番目の直線に対応する。

ということで、四角形は、原点付近に伸びて千切れるような意味の分からない見た目になる。

 

おわり

*1:図2では、シアン(水色)が X(大文字)で、ライム(黄緑色)が Y(大文字)のつもりで書いている。

*2:どっちがどっちかよくわかんない

*3:これもどっちがどっちかよくわかんない

*4:なお、 x=0.5は、 Y=Xのラインになっている。